大規模修繕工事は、年数の経過によって起こる建物の劣化を防ぐことを目的にして行われる工事です。マンションは建築基準法に基づいて建築されているので、基本的に最低限の耐震性や防水性は担保されています。しかし、どれだけ優れた建築資材を使っている建物であっても、年数の経過とともに経年変化が進むことは防げません。
分譲マンションの場合は、一般的に管理組合が修繕計画を主導していますが、その中でも足場を掛けるような特に大掛かりな工事を大規模修繕工事と呼びます。たとえば、防水工事や外壁補修、シーリング工事、鉄部の塗装、給排水管工事などを実施します。対象となるのは主に共用部分ですが、大規模修繕工事は工期が長く、費用も高額になるため計画性をもって行うことが重要です。