屋上防水の工事にはどのような種類があるか、よくわからないという方も多いのではないでしょうか。
屋上防水の工事にはいくつかの種類があり、耐久性や施工内容がそれぞれ異なります。
防水工事を検討する際は、建物の状況や周辺環境を考えて施工する種類を選ぶ必要があるのです。
この記事では、屋上防水工事の種類やそれぞれの違い、メリット・デメリットなどを解説していきます。
これから屋上防水工事を予定している方はぜひ参考にしてください。
屋上防水とは、雨漏りを防ぐために屋上に防水工事を施すことです。
屋上防水が不十分だと屋根から水が染み込みやすくなり、天井の雨漏りへとつながります。
ビルオーナーや管理人は、所有する建物の屋上防水の点検や修繕を行う義務があります。
防水機能は年月とともに低下するため、適切なタイミングで屋上防水の工事を行わなければいけません。
屋上防水の耐用年数は、一般的に10年前後、施工方法によっては25年程度となります。
屋上防水には、経年によってさまざまな劣化症状が起こります。
代表的な屋上防水の劣化症状は以下の3つです。
・ひび割れ
・浮き
・水溜まり
これらの劣化症状を放置すると、雨漏りが発生する恐れがあります。
思いもよらない雨漏りの発生によって、追加で修繕工事を行ったり、莫大な費用の出費が必要になったりする場合もあります。
雨漏りの発生を防ぐためにも、屋上防水の劣化症状は見逃せません。
以下にて、それぞれの劣化症状について詳しく解説していきます。
・ひび割れ
防水層や下地にひび割れが生じているケースです。
屋上防水のひび割れは、経年劣化のほか、地震や強風で建物が揺れることでも起きてしまいます。
また、気温の変化によって防水層が膨張したり収縮したりして、亀裂が入るケースも考えられます。
ひび割れた隙間に雑草が根を張り、防水層の劣化を早めてしまうのも注意したい点です。
・浮き
防水工事の施工から時間が経つと、防水シートがヨレたり、部分的にポコポコと膨れて浮き出たりします。
防水シートは専用の接着剤で下地に張り付けていますが、時間の経過とともに密着性が悪くなります。
また、防水層の下に結露や水蒸気が発生するのも、防水シートが浮く原因です。
防水シートが浮くと、隙間から雨が入り込み、雨漏りの原因となるため早めの補修が必要です。
・水溜まり
屋上の排水機能が低下して水はけが悪くなると、水溜まりができやすくなります。
建物の揺れや経年劣化で下地がへこんだり傾きが変わったりして、排水されにくくなっている可能性があります。
また、排水溝の周りの落ち葉や汚れが溜まってしまい、雨水がうまく排水されていないということもあるでしょう。
屋上に長時間水が溜まった状態では、防水層の劣化をさらに早めてしまいます。
そこで屋上防水の工事には、主に以下の4つの種類があるのです。
・FRP防水
・ウレタン防水
・シート防水
・アスファルト防水
次回は各工事の特徴や、メリット・デメリットなどを解説します。
ホームサービスでは無料で診断・見積しております。