塗り替えトラブル

トラブルの原因としては、次のようなことが考えられます。

• 塗料を薄めて塗る、重ね塗りを省略する、塗料が乾かないうちに次の塗料を塗るなどの不良施工
• 安さを求めすぎることで工事品質が悪くなる

塗料に含まれる化学物質は人体に影響を与える可能性があり、吐き気、めまい、呼吸障害、睡眠障害、頭痛、生理不順、目やのど・鼻の痛み、皮膚などへの刺激などの症状が現れることがあります。塗料に含まれるホルムアルデヒドやアセトアルデヒド、トルエンなどがシックハウス症候群の原因物質として知られています。また、塗料の臭いは人体に影響を及ぼす恐れがあり、特に子どもがいる場合は注意が必要です。

外壁塗装のトラブルは、塗ってしばらく経ってから発生します。 
塗装の仕上がりだけしか考えず、必要以上に塗料を薄めて塗ったり、３回重ね塗りをするところを２回しか塗らなかったり、作業時間を縮めるために塗料が乾かないうちに次の塗料を塗ったりするなどの不良施工は、時間が経過して初めて劣化症状が発生するからです。 
（メーカーが指定したルールを守らないと、きちんと塗装をしたとは言えません。） 

外壁塗装は、住まいをきれいに長持ちさせるためにするものです。 
紫外線や風雨にさらされる住まいは、シーリングと呼ばれる外壁のつなぎ目を埋めるところが劣化したり、外壁そのものがひび割れて雨水が建物の内部に浸入すると、建物が傷んでしまいます。 
建物の劣化状況を把握しないまま、見た目の塗装だけしても、後々トラブルの原因となってしまいます。

外壁塗装近隣トラブル

外壁塗装の工事では、近隣住民とのトラブルが発生する可能性があります。トラブルを避けるには、事前に挨拶や説明を行うことが大切です。また、業者にも対応してもらうことで、トラブルを解決することができます。外壁塗装で発生する可能性のあるトラブルには、次のようなものがあります。塗料の飛散、騒音、塗料の臭い、 塗装会社の車が道を塞ぐ。トラブルを避けるには、次のような対策が考えられます。

• 挨拶や事前の説明を行う
• 業者に挨拶してもらう
• 工事する住宅の周りに飛散防止の養生を行う
• 騒音問題につながる足場の組み立て1週間～3日前、解体3日～1日前を目安に挨拶する
• 工事日程表を業者から受け取っている場合は近隣住民にも渡す
• 洗濯物の部屋干しの協力を求める

塗料飛散によるトラブル

外壁塗装の作業で飛散した塗料が隣家の車や家についてしまうケースは多いです。
塗料は液体なので、風が吹けば15メートル離れた場所でも簡単に飛んでいきます。

一見すると完璧に見える養生をしていても、塗料の飛散を完全に防止することはできません。

近所の車や家に塗料が付いてしまうと数万円〜数十万円の弁償費用を請求されます。
しかし、弁償は業者がおこなってくれるため、あなたに請求が来る心配はありません。

外壁塗装騒音によるトラブル

外壁塗装では足場の組み立てや解体、高圧洗浄の際には騒音が発生します。
隣の家どころか2軒先でも響くため、騒音は近所トラブルになりやすい要素です。

騒音に我慢できなくなった近隣住民があなたの家に乗り込んでくることもあるでしょう。
防音シートで周辺を覆う方法もありますが、費用が高額となってしまうため一般的な住宅の外壁塗装で利用することは滅多にありません。

現在の技術では騒音をなくすことはできないため、外壁塗装では避けられない問題だと考えましょう。

外壁塗装臭気によるトラブル

外壁塗装で避けられないのが悪臭です。
臭いに敏感な人だと、外壁塗装は耐え難い悪臭になることがあります。

悪臭が少ない塗料が増えてきてはいますが、まだまだ臭いは気になるレベルのため近所トラブルとなりやすいのです。

外壁塗装施工業者とのトラブル

　外壁塗装のトラブルや失敗談。口コミサイトや周囲の人から見聞きすると不安に思われます。

　2022年に国民生活センターに寄せられた塗装工事のトラブルに関する相談件数は、3,000件もありました。

　外壁塗装はお金が高くかかりますから、お客様には決して後悔してほしくありません。優良な業者でさえもお客様との認識のずれなどからトラブルになり得ることもあるのです。　本記事では、外壁塗装のトラブル事例とともに、問題が起こった場合の対処法について詳しく紹介いたします。

希望と違う施工や塗料を使われた

希望を伝えたはずなのに、塗装してくれると思った場所を塗装してもらえなかった、思っていたものと違う材料を使われた、という場合、契約書があいまいで不明瞭なことが多いのです。
　見積書や契約書の内容がおおざっぱで、
塗料名やメーカーが記載されていない
塗装範囲が書かれていない

工程が書かれていない
などということはないでしょうか。

そもそも不明瞭な記載のまま契約を結んでいれば、責任の所在が曖昧な状態になってしまいます。後からトラブルが起きても、お互いに「言った」「言っていない」と埒が明かず、解決しにくくなってしまいます。

色のイメージがちがう

　「選んだ色と違う」「違う塗料で塗ったのではないか…？」というのも塗装工事ではよくあるトラブルです。塗料の見本帳を見ながら決めたはずなのに、自分が選んだ色と違い失敗を感じるケースです。

追加料金を請求されてしまった

見積もり金額に納得して契約したのにもかかわらず、いきなり大きな追加料金の請求…。困ってしまいます。追加料金のトラブルの多くは、事前に説明がなかったのにどうして料金が増えたのかよく分からない、納得がいかないというケースです。

はじめは極端な低価格で工事を受注しておきながら、後から「下地を補修しないといけなくなった」などと追加料金を多く請求してくる悪質なケースです。
　 ただ実際、点検時にはしごをかけても見えなかった部分や、工事で外壁をはがして初めて判明した重大な問題があることもあります。しかしその場合はご納得いただけるよう着手の前にしっかりご説明し金額を提示するのが優良業者です。
　
　ご心配な場合は、見積りをもらった際に「これ以外に金額がかかる可能性はありますか？」と聞いてみましょう。誠実な業者ならその可能性について説明してくれるはずです。

塗装工事期間中物が壊された

外壁塗装の工事中に物損事故が発生した場合、業者側の責任となり、一般的に業者側が弁償します。ただし、業者側が黙っていたり、ごまかしたりするケースもあるので注意が必要です。塗装業者の多くは「請負業者賠償責任保険」に加入しているため、この保険を利用して損害費用を補償してもらえるでしょう。この保険は、工事中に誤って何かを汚したり壊したりしたときに適用されます。業者と話し合っても解決できない場合は、住宅リフォーム・紛争処理支援センターや国民生活センターに相談してみましょう。それでも問題が解決しない場合は、弁護士に相談するしかありません。