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【住宅塗り替え】破風板や軒天など家の木部塗装は必要?どんな塗料がいいの?

住宅木部塗装の必要性とは?

住宅の木部塗装は、建物の美観を保つだけでなく、木材の劣化を防ぎ、建物の耐久性を高めるために必要です。木材は紫外線や雨水、風などの自然の影響を受けやすく、劣化しやすいという特徴があります。木部塗装によって木材の表面が保護されることで、次のような効果が期待できます。腐食や傷みを防ぐ、汚れやカビの発生を抑える、シミの防止、 意匠性・耐久性の維持。また、木材は有機物で伸縮しやすいという性質があるため、表面の塗膜も伸縮したりして劣化が進みやすいです。一般的には、3年から5年程度を目安として塗り替えをした方が安心です。木材が劣化すると、建物の構造にも影響を与える可能性があり、建物の寿命を短くする原因となります。また、腐食した木材があるとシロアリを寄せ付ける原因にもなるため、木材が腐食してしまわないように塗装しておくことが大切です。

木部塗装によって木材は保護され、腐食や傷みを防ぐことができます。 また、塗装によって木材の表面が保護されるため、汚れやカビの発生を抑えることもできます。 さらに、木部塗装は建物の耐久を高めるためにも重要です。 木材が劣化すると建物の構造にも影響を与える可能があり、建物の寿命を短くする原因となります。

住宅木部塗装の種類

住宅木部塗装には、次のような種類があります。

  • ラッカー塗料、1液ウレタン塗料、2液ウレタン塗料、水性ウレタン塗料などの造膜性塗料
  • 外装用保護着色塗料、自然塗料などの浸透性塗料
  • ステイン(染色剤)
  • 木部用保護着色材(防虫ステイン)

木部用塗料は、大きく分けて「浸透タイプ」と「造膜タイプ」に分類されます。それぞれにメリットやデメリットがあるので、木部の特徴を理解した上で適したタイプを選択しましょう。

住宅木部塗装の費用

住宅の木部塗装の費用は、1㎡あたり1,500~4,000円が目安です。外壁の木部塗装を100㎡行う場合は、塗料の種類や塗装工法にもよりますが、費用は15万円~40万円程度が目安となります。木部塗装の費用は、施工費用の他に塗料費、足場費などが含まれ、家の大きさや劣化状態によって大きく変動します。また、雨漏りや木材のひび割れなどが生じている場合は、補修や外壁材の一部の交換が必要になり、費用が加算されます。木部塗装の単価の例としては、次のようなものがあります。

  • 木製やスチールの出入口枠と窓枠は1mあたり800円〜
  • 木製の額縁は1mあたり600円〜800円

住宅木部塗装オススメ塗料

キシラデコール

キシラデコールは、木材を保護する塗料で、防腐・防カビ・防虫効果があります。日本の気候に適した耐候性と耐久性を備え、木目を生かす浸透タイプや塗膜で保護する造膜タイプなど、さまざまな商品ラインナップがあります。キシラデコールの特徴は次のとおりです。

  • 耐候性:紫外線や風、雨・雪、熱気・寒気などによる木材の劣化を防ぎます。
  • 耐久性:浸透タイプは有効成分が木材内部に浸透して守ります。造膜タイプは塗膜がさまざまな劣化要因をガードして長期間木材を守ります。
  • 防虫効果:木部に浸透して内部から防腐・防カビ・防虫効果を発揮します。
  • 美観:浸透タイプは有効成分が内側に染み込むので木目や紋様など木材の風合いをそのまま楽しむことができます。
  • 作業性:高い着色力や乾燥時間の短縮など、さまざまな性能改良に取り組んでいます。

キシラデコールは、一般住宅のウッドデッキや外壁、文化財や公共施設など、幅広い場所で採用されています。塗料販売店やホームセンター、インターネットなど、入手方法も豊富です。

ファインパーフェクトトップ

ファインパーフェクトトップは、日本ペイントが販売している外壁や鉄部など幅広い部位に塗装できる塗料です。ターペン可溶1液のラジカル制御形ハイブリッド高耐候性塗料で、次のような特徴があります。

  • ラジカル制御技術により、紫外線に強く、塗りたての美しさを長期間保つことができます。
  • 転写強化剤により下地への付着性(転写性)が強く、塗ったときのグリップ感や滑りにくさが得られます。
  • 粘性調整剤により肉厚感が得られ、「かぶり」が良くなります。
  • 親水化技術により、雨だれ汚染に対して優れた効果を発揮します。
  • 防藻・防かび機能で藻やかび菌の発生を抑制し、オプションで強力防かびを選択することもできます。

木部、鉄部、コンクリート、モルタル、サイディングなど、さまざまな素材に使用でき、住宅や集合住宅、ビル、商業施設、工場、倉庫、学校、公共施設の新築やリフォームなど、さまざまな用途に使用できます。塗装する際は、塗料用シンナーAで希釈し、はけやウールローラー、エアスプレーなどで塗装します。

住宅木部塗装ケレンが重要

外壁塗装や木部塗装において、ケレンとは塗装前に下地処理として行う作業で、表面の汚れや錆、旧塗膜などを除去して塗料の付着性を高めることを目的としています。ケレン作業は、木部や鉄部などの劣化が進行しやすい素材に特に必要です。木部は水分や湿気に弱く腐食や割れが生じやすいので、下地が整っていないと塗料が浸透せず剥がれやすくなります。ケレン作業には、次のような種類があります。

  • 1種ケレン:表面塗膜劣化箇所やサビの発生箇所などを除去するケレン方法
  • 2種ケレン:鉄製部分のサビがひどい場合に錆の除去、旧塗膜もすべて除去するケレン方法
  • 3種ケレン:鉄部、木部などで構成されている付帯部箇所の活きた旧塗膜は残すケレン作業
  • 4種ケレン:鉄部、木部など付帯物の下地が比較的良い状態の場合に、主に手作業で行うケレン方法

ケレン作業の費用は、施工する外壁の面積や状態、必要な作業の範囲によって変動します。一般的な住宅で行われる「3種ケレン」と呼ばれる工程では、1平方メートルあたり500円から1,200円程度が相場です。

住宅木部塗装DIY

木部をDIYで塗装する際は、下地処理や塗料選びが重要です。塗装の手順や注意点、ポイントなどを確認しましょう。

ポイント
下地処理古い塗料をしっかりと落とし、サンドペーパーで表面を滑らかにします。ヤニを取り除く場合は、スクレーパーやナイフ、ヤニ除去剤などを使いましょう。
塗料選び屋外で使う部分には耐候性の高い専用塗料を、屋内には臭いが少なく早く乾く水性塗料を選びましょう。
塗装手順周囲を養生し、やすりで磨いた後に一度塗りして乾かします。その後、再びやすりで磨いて二度塗りします。塗装は「三回塗り」が鉄則です。
プライマー水が短時間で完全に吸収された場合はプライマーを使用しましょう。複数の素材で構成されていたり、汚れがひどかったりする場合もプライマーが必要です。
生木生木は水分を多く含んでいるため、塗装に適していません。数年かけてじっくり自然乾燥するなど、木材の水分がなくなると塗装できるようになります。