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【外壁塗装ラジカルとは?】性能や費用について詳しく解説します。

ラジカルとは、「樹脂や顔料の有機物を劣化させるエネルギー」と言い換えることができます。 ラジカルは、塗料を調色(色を作る作業)する時に使う酸化チタン(白色顔料)に太陽光の紫外線が当たることで発生するエネルギーです。 発生したラジカルは、塗料の樹脂や有機顔料にダメージを与えてしまい、劣化を促進させてしまいます。

ラジカルとシリコン塗料との違い

では次にラジカル塗料と人気のあるシリコン塗料についてご紹介します。 ラジカル塗料は何かしらの樹脂とラジカル制御型酸化チタンを使用した塗料のことです。 それと比較し、シリコン塗料シリコン樹脂と従来の酸化チタンを使用した塗料のことです。 このようにどのような樹脂や顔料を使っているかによって塗料の呼び方が変わります。

ラジカル塗料のメリットは?

外壁塗装用ラジカル塗料のメリットには、次のようなものがあります。

  • 耐久性が高い
  • チョーキング現象が起こりにくい
  • 防汚や防カビ性に優れている
  • コストパフォーマンスが良い
  • モルタルや木材、金属に塗装が可能

ラジカル塗料は、シリコン塗料やフッ素塗料と比べて耐久性が高く、耐用年数は7~15年程度です。そのため、定期的な再塗装が不要で、メンテナンスの手間やコストを削減することができます。また、ラジカル塗料は、ラジカルの発生を防ぐことでチョーキング現象を長期に抑えています。さらに、防藻、防カビ性があるため、空気の流通が少ない北側などの外壁でもカビの発生を抑えることができます。ラジカル塗料は、従来の塗料には特殊な成分が含まれているにも関わらず、価格は一般的な塗料と大差がありません。そのため、業者からおすすめされることも多いでしょう。

ラジカル塗料のデメリットは?

ラジカル塗料のメリット・デメリットは? メリットは「チョーキング現象が起こりにくいこと」「防汚や・防カビ性に優れていること」などです。 一方で「濃い色にできない場合がある」「歴史が浅いため、耐用年数の実績が現時点ではわからない」といったデメリットがあります。

ラジカル塗料の相場

従来のシリコン塗料の場合、平米単価で1,800円~3,500円程度が相場ですが、ラジカル制御型のシリコン塗料の場合は2,200円〜4,000円が目安です。 従来の塗料と比べて大幅に費用が上乗せになることは少なく、耐用年数が延びるおかげでコストパフォーマンスに優れた塗料となっています。

ラジカル塗料の耐久性は?

外壁塗装用のラジカル塗料の耐用年数は、メーカー発表によると12~16年程度です。これは、一般的なシリコン塗料の耐用年数である10~15年と比べて長くなっています。ラジカル塗料は、従来の塗料に高耐候酸化チタンや光安定剤などの特殊な成分を配合することで、塗膜の劣化を引き起こすラジカルの発生を抑制する効果があります。ラジカルは、酸素や紫外線、水などが顔料に接触することで発生する物質で、塗膜の有機成分と反応して分子構造を分解することで塗膜を劣化させます。ラジカル塗料のメリットは次のとおりです。

  • 耐久性が高いため、頻繁な再塗装が不要でメンテナンスの手間やコストが削減できる
  • 耐紫外線・耐汚染性・防藻性・防カビ性に優れている
  • 作業性や仕上がり感も良い

ただし、ラジカル塗料は新しい塗料のため、耐用年数はメーカーの試験による数値であることに注意しましょう。また、濃色のデザインが選べないほか、歴史が浅く実績が少ない点にも注意が必要です。

オススメラジカル塗料

パーフェクトトップ

パーフェクトトップの耐用年数

塗料耐用年数
アクリル(パーフェクトトップ)10~15年
アクリル5~7年
ウレタン8〜10年
シリコン10〜15年

日本ペイントのパーフェクトトップは、次のような特徴があります。

  • 高耐候性:ラジカル制御技術により、シリコン塗料よりも優れた耐久性を備えています。
  • 高光沢:ポリマーが塗膜間の隙間を埋めることで、緻密な塗膜を形成でき、美しい光沢を実現しています。
  • 防藻・防かび性:防藻・防かび機能を備えています。
  • 低汚染性:親水化技術により、雨だれによる汚れを洗い流すことができます。
  • 高作業性:ポリマーハイブリッド効果により、ローラーが軽く、ネタ伸ばしがスムーズに行えます。
  • 水性で非危険物:水性塗料のため、臭いが発生しません。

パーフェクトトップは、2012年にラジカル塗料として初めて販売されました。耐用年数は10~15年程度とされており、他の塗料に比べて比較的長いのが特徴です。

無機ハイブリッドチタンガード

無機ハイブリッドチタンガードの耐久年数

無機ハイブリッドチタンガードの耐用年数は、最大で30年です。紫外線や雨風、塩害などの厳しい気候条件でも劣化しにくく、建物の美観を長期間維持することができます。

無機ハイブリッドチタンガードの主な特徴は次のとおりです。

  • 色あせしにくい
  • ひび割れしにくい
  • 耐候性が高い
  • 遮熱タイプや艶調整がある
  • 屋根や鉄部にも施工できる
  • 超低汚染性
  • 高温でも燃えにくい不燃性

外壁塗装の際には最長15年の品質保証書が発行されます。

耐久性の良い無機塗装とは?

無機塗料とは、石やガラス、鉱石などの無機物を主成分として作られた塗料です。紫外線や雨風などの自然環境の影響を受けにくく、耐久性や耐候性に優れているのが特徴です。無機塗料のメリットには、次のようなものがあります。

  • 耐久性が高い:無機物は紫外線や雨風などの自然環境の影響を受けにくく、劣化しにくいという性質があります。
  • 汚れが落ちやすい:無機塗料の多くは親水性があり、表面に着いた汚れが雨で流れやすいという特徴があります。
  • 燃えにくい:無機物は燃えにくい性質を持っているため、有機塗料と比べると燃えにくい性質があります。
  • カビ・コケが繁殖しにくい:無機塗料には有機物が少ないため、カビやコケが生えにくい性質があります。

一方、無機塗料には次のようなデメリットもあります。

  • 価格が高い:高性能な分、他の塗料よりも価格が高いです。
  • 施工には高い技術力が求められる:施工の質が悪いと塗料の性能を発揮できないため、施工実績が豊富な業者に頼むと良いでしょう。

無機塗料の平均的な耐久年数は15年~です。